看護師の職場は、室内だから熱中症とは無縁というわけではありません。力仕事なども多いのが、看護師の業務です。入浴介助や洗髪、救急の場合など、人が密集している場で慌ただしく動くことが多々あります。このように湿度の高い室内で汗をかいて長時間過ごすと熱中症のリスクが高まるため、注意が必要です。
では実際、熱中症はどのような症状から始まるのでしょうか。
最初に見られるのがめまい、ほてりです。立ちくらみのようなふらふらするような感じからはじまり、顔がなんだか熱いと感じてきます。めまいや顔のほてりは室内であれば意識することですぐ気付ける可能性があるため、この症状が見られた時は、仮に熱中症でなくても現場を離れて休息しましょう。
汗のかき方がいつもと違う、拭いても拭いても追いつかない、もしくは全く汗が出ない、すごく喉が乾く、というのも、すぐ気づけるのではないでしょうか。体内の温度調節機能がうまく動かなくなってきている兆候といえます。
なんか体がだるい、気持ち悪いというのも、初期症状の一つです。熱中症じゃないという考えは捨てましょう。あれ、変だなと思ったらすぐ休息して塩分、水分補給を行うことが大事です。
手足の痺れがおき始めたら、熱中症の可能性が高くなっています。筋肉痛のような痛みやこむらがえりが起きはじめたら、それは早急な対処が必要といってもいいでしょう。
さらに進行してしまうと、呼びかけに応じなくなる、まっすぐ歩けなくなる、水分補給ができないといった状態になってしまうため、早めの対策が必要です。
なお、ここでは自身の熱中症多作について触れましたが、熱中症の患者を看護する場合に注意するべきことも、http://nurse-heatstroke.comなどを見て確認しておきましょう。